加速器・実験施設 | コイル電源・耐放射線・真空
加速器などの研究設備向けの特注コネクタには数1,000Aの大電流のコイル電源コネクタ、真空内で使用されるコネクタ、放射線環境に耐えるコネクタ、マニピュレータで操作可能なメカ機構付きコネクタ等、汎用のコネクタでは対応できない特殊なニーズがあります。
加速器用のコイル電源には5,000A程度の大電流が使用されます。電気接点を使用したコネクタは多点接触により大電流を安定的に通電することが可能です。丸型、バスバー接続のフォークソケットなど柔軟に設計対応可能です。
加速器にはビームを通過させる経路等で真空領域があります。真空を保ったまま大気中から容器内に電源を投入したり真空内の電気信号を大気側の測定器まで取り出す場合にはハーメチックコネクタを使用します。真空内に丸ごと持ち込んで着脱をするコネクタにはアウトガス性の低い材質のみで製作する 真空内中継コネクタを提案いたします。
加速器で発生する放射線は樹脂部品を劣化させるため汎用のコネクタを持ち込むことはできません。 PEEKやセラミック等、耐放射線性に優れた材質を選定可能なグローブ・テックのコネクタは放射線環境に持ち込むことが可能です。
放射線の強い環境では人間が立ち入ることができないためコネクタ着脱の作業をマニピュレータにより行います。マニピュレータで操作するコネクタには大きな持ち手やロックレバー等の専用設計が必要となります。メカ機構を盛り込むこともできる特注コネクタにて対応可能です。