バットコンタクト標準品 ｜ 押し当て式の大電流プローブ
バットコンタクトとは押し当てて給電する大電流プローブで、主に自動車部品やパワー半導体などの検査工程で使用されています。プローブの先端にコイルスプリングが取り付けられており、コイル一巻き一巻きが確実に相手面に当たることで高い接触安定性を実現します。また、多点で相手面へ接触することで検査対象への傷を最小限に抑えます。
＊1 バットコンタクト側
製品側
-製品仕様-
標準品BCシリーズ製品ラインナップ
BC50-8
BC75-12
BC140-17
BC230-19
概略仕様
| 製品型式 | 電流値 | 先端径 | ばね圧縮力 | ねじサイズ |
|---|---|---|---|---|
| BC50-8 | 50A | φ8mm | 5N～9N | M3 |
| BC75-12 | 75A | φ12mm | 16N～28N | M4 |
| BC140-17 | 140A | φ16.5mm | 16N～28N | M5 |
| BC230-19 | 230A | φ18.5mm | 16N～29N | M6 |
各製品のCAD図(DXF/2DとSTEP/3D)をまとめて下記よりダウンロードできます。
電流通電試験結果
グローブ・テックでは定格電流通電時の温度上昇値を下記に開示しています。
製品選定の参考にご活用下さい。
試験1
コイルスプリングコンタクト及び接続導体時の温度変化
| 電流値[A] | 時間経過による温度上昇値[℃] | 10sec | 5min | 30min | 60min |
|---|---|---|---|---|
| 100 | 0.4 | 6.2 | 19.3 | 19.8 |
| 120 | 0.5 | 11.5 | 27.8 | 27.8 |
| 140 | 0.7 | 14.0 | 33.3 | 34.8 |
試験2
コイルスプリングコンタクト(接点)単体接続導時の温度変化
| 電流値[A] | 時間経過による温度上昇値[℃] | 10sec | 5min | 30min | 60min |
|---|---|---|---|---|
| 100 | 0.7 | 15.1 | 27.8 | 28.8 |
| 120 | 0.9 | 21.4 | 39.3 | 39.8 |
| 140 | 1.1 | 28.1 | 48.4 | 48.5 |
過電流通電試験データ
パワー半導体や自動車向けインバーターの検査工程では、短時間電流を使用します。
300A/400A/500Aの短時間通電時の温度上昇データと500A通電後の自然冷却化呼応データです。
試験データはコイルスプリング及び導体接続時の温度変化になります。(上記 試験1でのデータ)
300A 短時間通電試験時の温度変位
500A 短時間通電試験時の温度変位
400A 短時間通電試験時の温度変位
500A 通電後の自然冷却による温度変位
電流値や形状などに合わせたカスタムメイドの製品対応も可能です。
お客様のご使用環境に合わせた最適な製品提案をさせて頂きます。
試作～量産まで幅広く対応いたします。
特注品バットコンタクト製作例
電流値：104A
ボルト：M8
ボルト上部及び側面の2方向からコイルスプリングコンタクトで通電します。
＊ボルトの材質や表面処理の種類によっては提案ができない場合があります。
電流値：360A
中央のスプリングプローブとコイルスプリングコンタクトは絶縁されており、給電と合わせて四端子測定による内部抵抗などの精密測定が可能
電流値：60A
相手形状の上部にプローブを押し当て、電流は側面から通電
バットコンタクト使用例
IGBTの検査工程において、バットコンタクトで通電します。メカ機構を含めての提案も可能です。
その他、バットコンタクトの製作例
電流値：70A
外径：φ16mm
コネクタボディの長さ方向を長くし放熱性を向上
電流値：30A
お客様のご要望に合わせた形状で
製作
電流値：60A
外径：φ13mm
バットコンタクトが交換できるように、先端だけでの製作
特注品バットコンタクトにつきましては、「お問い合わせフォーム」より電気的仕様、相手面の情報などをご入力の上、お問い合わせください。
担当営業より折り返しご連絡させて頂きます。