仕様について | コネクタ選定のポイント
特注コネクタを設計する際には、お客様の要求仕様が必須となります。弊社のノウハウを最大限に発揮するために、用途、環境、電気仕様などの詳細を確認する必要があります。
用途(アプリケーション)
コネクタの使用目的を正しく理解する事で、設計がスムーズに進行し、注意するポイントを予め検討できます。設計のイメージ作りの為に、可能な限り詳細を教えて下さい。
電流値
定格電流や短時間電流についてお知らせ下さい。導体材質、プラグ呼び径、電気接点などの選定に必要となります。
使用電圧値/耐電圧
絶縁物形状、沿面距離、空間距離を考慮するために必要となります。
コネクタ周辺の温度
材質により耐熱温度やばね性、熱膨張係数が異なります。温度の確認は 接点材質やめっき、絶縁物の材質選定に必要となります。
コネクタの挿抜回数
コネクタの要求挿抜回数や方法(手動・自動)を確認する事で、最適な設計を提案させていただきます。
圧力
真空用コネクタの場合、低真空領域ではパッシェンの法則により十分な沿面距離をとっていても放電が起きてしまう可能性があります。 お客様の圧力を確認する事で、低真空での放電の可能性を事前に説明させていただきます。
雰囲気
放射線、溶液やガスの種類によっては接点、コネクタの材質を劣化させる可能性があります。雰囲気の確認は、材質や表面処理の選定に必要となります。
ロックの必要性
「ねじロック」、「カップリングナット」などコネクタの抜け止め方法の提案をさせていただきます。
ケーブル
使用する予定のケーブル仕様を教えて下さい。より線の場合、導体断面積(mm2)(sq)もしくはAWGサイズ、単線の場合には芯線直径(φ mm)などが必要となります。放熱の計算や圧着の問題が無いかを事前に確認する為に必要となります。ケーブルの仕様書があればより確実です。
ケーブルの接続方法
コネクタとケーブルの接続方法は圧着、圧縮、はんだ、ボルト締めなどから選択いただくことが可能です。アセンブリにつきましても、ご相談下さい。
必要数量
特注コネクタ部品の多くは切削加工品の為、ロットの数量により単価が大きく変わります。また、将来的な見込み数量を確認する事で量産を想定した試作の製作方法や提案が可能です。
必要時期
お客様の必要時期を確認する事で、スケジュールを立てます。
少しでも納期を短縮できる様に協力させていただきます。